銀行がすすめる住宅ローンは本当に良い商品?

こんにちは。樹の里ホームの宮下和樹です。
今回は住宅ローンについてです。
銀行の窓口で案内される住宅ローンの多くは「3年固定」や「10年固定」といった当初期間固定型です。名前に「固定」とあるため全期間固定と誤解されがちですが、実際は固定期間が終わると再度金利を選択する必要があり、返済額が変動するリスクがあります。
このタイプを選ぶ際に注意すべき点は2つあります。
1つは、返済額アップに上限がないこと。変動型ローンには返済額の増加を25%以内に抑えるルールがありますが、当初期間固定型にはその制限がありません。仮に月8万円の返済が40%増えると、11万2千円まで跳ね上がる可能性があります。
もう1つは、優遇金利の縮小です。多くの商品は当初期間だけ大きく金利が下がり、その後は優遇幅が小さくなります。例えば、3年間0.505%で借りても、4年目以降は1.1%に上がる仕組みです。市場金利がさらに上昇すれば、2%台や3%台となり、返済額が大幅に増える可能性もあります。
実際に、3,000万円を35年返済で試算すると、当初3年間は月77,875円ですが、4年目から金利1.1%に上がるだけで月85,388円に(+9.6%)。もし金利が2%上昇した場合は月113,530円となり、返済額は45%近く増えてしまいます。
銀行にすすめられるまま商品を選ぶのではなく、「将来的な金利上昇リスク」を理解したうえで選択することが大切です。住宅ローンは長期にわたる契約だからこそ、安易に決めず冷静に検討することをおすすめいたします。
今回ご紹介した内容はほんの一部です。
実際の事例や体験談など、ここではお伝えしきれないお話もございますので、ぜひ下記のイベントで直接お確かめください。

